ハンドメイド作品を、自分でオリジナルのデザインをするメリットって何があるか考えてみた

ふかふかな毛糸で編んだあみぐるみくまちゃん
ふかふかな毛糸で編んだあみぐるみくまちゃん

数ヶ月前に、ブログで「自分でデザインをすると良いこと」というような内容で記事を書きました。数ヶ月経って、更に色々な経験をし、新たに同じテーマで記事を書いてみようと思います。

マルシェ出店者には、3種類いる

出店をしていますと、
①全部自分の手作りのものを販売している人
②どこかから仕入れた商品を販売している人
③どこかから仕入れ商品にアレンジを加えて販売している人など、色々なタイプの人がいます。

 

ちなみに、私は①に当てはまります。②や③でも、それ自体はお客様にきちんと公表し説明しているのであれば、問題はないのかもしれません。正直、私は②や③をやったことがないので詳しくは知りません。ですが何となく、ハンドメイドではない商品をハンドメイドだと偽って販売するのはアウトだという気はします。例えば、「海外の〇〇という国で仕入れてきた物を売ってるの」とお客様に説明して、お客様が納得すればありなのかなと思います。その辺のルールは、詳しく知りません。

それって著作権違反では?と思うこと

話は①に戻りますが、①の中でも、完全にあみぐるみの本に載っているものを売っている人もいます。これについては、「著作権違反では…」と思ったりします。相手には言えませんが。あみぐるみの本に載っているものであれば、あみぐるみが好きな人であれば気づきますよね?よく堂々と売れるなあと、一歩引いて見ています。中には全然詳しくない人もいて、「お客さん、気がつかないで買っちゃうのかなあ…?」と思ったりします。
まあ、ここまで完全に著作権を侵害している人は、過去に1人か2人しか見かけたことがありませんので、稀な例なのかもしれません。ただYouTubeであみぐるみの作り方で出回っているもの手芸屋さんに置いてあるあみぐるみのレシピのものも時々売られているのを見かけます。やっぱり形が可愛いのか、YouTubeで出回っているものは飛ぶように売れていたりします。
ですが、ほとんどの人が真面目にオリジナルのデザインで製作しているかと思います。

何度も試作しているうちに、クオリティー高く作れる方法が見るかる

①の中で、人のデザインを真似しちゃう人、逆にオリジナルのデザインにこだわって作る人について考察してみようと思います。
オリジナルのデザインを作る人は、おそらく何度も何度も失敗して試作を繰り返してるだろうと思います。ゼロから商品を生み出すには材料費もかかるので損をした気はしますが、その分様々な材料の特性もだんだん熟知してきます。何度も試作しているうちに、クオリティーも高く作る方法も見つけ出していきます。
料理を思い出してみたら分かると思うのですが、同じ材料、同じレシピで作ったとしても、見栄えも味も違ったりしませんか?それってトライアンドエラーを繰り返しているうちに、材料の特性を熟知していくからだと思うんですよね。

そうやって人より長い道のりを歩こうとするのって、とても時間がかかることでもあり面倒なことでもあります。だけども、次の作品を新たに生み出す技術も身についていると思います。

試作を繰り返しているうちに、たくさんの気を付けるポイントが見つかった

例えばあみぐるみでいうと同じ編み図でも、別の人間が作れば違う作品が完成します。あみぐるみを始めて作ってみたというお客様が「編み図通りに作ったのに、違った形に物が完成した~」というのはそういうことだと思います。私も初めて作った時はそのお客様と同じでした。同じ編み図や毛糸でも、工程の些細な工夫で違ってきます。その違いが、後々にけっこう大きく響くと思います。

 

私も初めてあみぐるみを作った時から今までの間に、随分沢山の気を付けるポイントができました。それこそ、1冊ノートができてしまうのではないかと思うくらいあります。あみぐるみの本を読んでも、そこまで細かいことは書かれていないんですよね。それは作者さんがあえて秘密のしているのかは、ちょっと事情はわかりませんが、もしかしたら企業秘密にしている部分もあるかもしれませんね。

クオリティーまでコピーできない

 マルシェに出店していた時に、他の出店者さんと模倣についてお話をしていてのですが、その出店者さんは、あみぐるみではないですがすごいクオリティーが高い作品を作られる方でした。Instagramのフォロワーも多く、そのフォロワーさんの中にはデザインを真似するためにフォローしてくる人もいるらしいです。でもですね、その作家さんの作品を見て思ったのは「デザインを完全にコピーしても、クオリティーまではコピー出来ない」だろうと納得しました。

最初に作った人のこだわりこそが作品の魅力

 

また最初に製作した人のこだわり、何にこだわってそのデザインをしたかまでは読み取れないのも大きいと思います。例えば、アニメのキャラクターを真似して偽物を作ったとしても、どこかおかしなキャラクターが完成するというようにです。日本のアニメってキャラクター面白いじゃないですか?ドラえもんであっても、凡人にはあのキャラクターは思いつかないです。でも海外旅行に行ったときに見かけたんですよ、ドラえもんのコピーを。似ているんですけどね、確か瘦せていました。ドラえもんの声を知っている人間としては、ドラえもんはコロコロした形じゃないと魅力ないんですよ・・・。

オリジナルを意識している人は、新作を生み出す能力が身につく

オリジナルのデザインをしている人の話を聞くと、だいたいの人が「人の作品に近づかないために、人の作品を見ないようにしてる」と言います。真似の方が簡単なのに、あえて真似しない道の方を選んでいるのですから、根本からオリジナルを作ろうという精神や根性が備わっているんだろうなあと思います。一つの作品を生み出すのに、試行錯誤する気持ちでいて、その覚悟が出来ているか独自の作品を作るのが楽しんでしょうね。

結局それで何が起きるかといいますと、オリジナルを意識している人は、どんどん成長して新たに新作も生み出す能力が身についていくと思います。失敗の経験がいつしか上手に作れるデータの蓄積になり、それが宝物になります。

私事で恐縮ですが、初めは1つのキャラクターを生み出すのに、30回の試作を繰り返していました。本当にちょっとしたことで、可愛くないあみぐるみが完成したりするんです。そうして、何度もキャラクターを生み出す努力をしているうちに、今では3回の試作で新たなキャラクターを生み出せるようになりました。次は1回で作れるようになれるように目標にします。
というわけで、真似する人とオリジナルの人とでは、日々どんどん能力の差が開いていくのではないかと考えました。

成長しないという罰が当たるといけないから、真面目にコツコツ続ける

真似される側の人は、そもそもその商品自体に魅力があるから真似されるのであって、そんな魅力的な商品を作る人は、次も魅力的な商品を生み出せるに違いありません。逆に、真似する側はいつまで経っても真似ばかりで自分で生み出す力がつきません

 

あみぐるみの本に載っているものを売っていたら、成長しないという罰が当たってしまうかもしれませんしね。ずっとハンドメイド販売をやっていきたかったら真面目にコツコツとやるのがいいという考えに至りました。

審査の厳しいマルシェは、オリジナル作品が審査基準になっている

他にも大きな理由があります。それは、マルシェ出店に際して審査というものがあります。審査基準は公表しているマルシェとしていないマルシェがあります。イベントでも、有名な大きなイベントはこの審査が厳しいらしく、商品は完全にハンドメイドで、オリジナルデザインの著作権侵害していないものに限るワークショップもオリジナルの創意工夫されたワークショップであることと明記されています。

殆ど審査があってないようなマルシェもあれば、なかなか審査に通らず、何度も審査に落ちてしまうような厳しいイベントもあるようです。審査基準が集客ができるような作家さんであることや何らかの実績があることに重点を置いてあるマルシェもあれば、ずっと先に述べてきたように著作権を侵害していないオリジナルな作品であることを重要視したマルシェもあるようです。
ハンドメイド販売している人は、そのような審査の厳しいイベントに出店してみたくはありませんか?私は、いつかチャレンジしてみたいです。そういった審査に通過すると「頑張って良かった~」と思いますよね。夢が広がります。以上のことから、自分でデザインすることは良いことあるなあと思います。
くまのあみぐるみキャラクター
くまのあみぐるみキャラクター

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